勉強が得意な子向けの国語学習プランです。当サイトでは、国語の学習開始は早くても中1としました。小学生の間でも国語力強化はできますが、英語および数学に取り組んでいることもあり、国語は中学生に入ってからとしています。
本プランの前提は次の通りです。
- 国語の学習は、主に読解力の強化を行う。漢字・語彙や文法などは、学校の授業を通してきちんと学習してください。
国語はセンスで解くものではありません。きちんと論理的に解くものです。そのスキルを中学生の間に身につけると、高校受験や大学受験だけでなく、その後の一生を通して価値のあるものとなります。
① 出口式中学国語 新レベル別問題集0 スタートアップ編
学習プランを見て分かる通り、中1~中2にかけて、出口式の教材を使用して読解力を養います。著者の出口汪先生は大学受験向けの現代文講師として非常に有名な方です。現代文を「論理的に解く」ということを教えてくれます。
本教材は「出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズの最初のものです。
構成は、「はじめに」と「序章」が冒頭にあり、その後に問題が8つあります。
「はじめに」と「序章」は3回くらい読みましょう。国語という教科への取り組み方について、著者の考えが書いてあり、非常に参考になります。1回30分程度集中すれば読めるボリュームなので、是非何回も読んでください。
その後、問題を自力で解き、解説を確認し解き方・考え方を学びましょう。
「国語の問題は同じものを繰り返し解くのではなくて、初見の問題を多く解いて、その時に出口式で学んだ解き方を使って解くことが大切である」という旨を著者が発言されている動画を拝見したことがありますが、初見の問題は中3以降に実施することとして、本教材は最低2回転させるべきだと思います。そうしないと、解き方が身につかないと思います。
そうだとしても、問題数は8ですので半年あれば十分余裕をもって2回転することができると思います(英語や数学の学習や、学校の学習もあるため、このくらいのペースにしています)。もし、本シリーズの教材をどんどん進めたい場合は、半年とまたずに②に入ってもよいかと思います。
なお、本シリーズには古典の問題も収録されています。古典についても、論理的に解くということを学びます。
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② 出口式中学国語 新レベル別問題集1 基礎編
③ 出口式中学国語 新レベル別問題集2 標準編
④ 出口式中学国語 新レベル別問題集3 上級編
①終了後、引き続き「出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズを使用します。「高校受験向け」のシリーズは「上級編」までであり、それらを中3に入る前までに終わらせるスケジュールです。
②「基礎編」、③「標準編」、④「上級編」それぞれ11問掲載されています。それぞれ半年ずつとしていますので、余裕をもって2回転できると思います。
なお、本シリーズは「高校受験向け」の上位版として「大学受験向け」がレベル0~レベル6の7冊あります。「高校受験向け」を終わらせた後で、さらに強化したい場合は「大学受験向け」にチャレンジしてもよいでしょう。
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⑤ 高校入試対策問題集 合格への最短完成 国語
⑥の「過去問および模試」の前に、中学国語の総まとめを行います。本教材は高校受験向けの総合力をつけるものです。構成は、「漢字・語句」、「文法」、「読解①」、「読解②」、「古典・詩歌」、「作文・表現」、「実戦模試」となっています。
なるべく一通り解くべきですが、「読解①②」、「古典・詩歌」、「実戦模試」は必ず解きましょう。
「漢字・語句」と「文法」は、文章問題とは別枠で少しずつ進めれば終わると思います。
「作文・表現」は、自分が受ける高校にこのような問題がある場合、練習するのがよいと思います。このため、過去問を解いた後で、必要であれば取り組む形でもよいでしょう。
時期的な目安としては、中3の夏休み前までに終わらせるとよいと思います。
⑥ 過去問および模試
本プランでは主に読解力を養ってきました。最後に、高校受験向けの総仕上げとして過去問と模試を活用した学習を行います。
まずは過去問ですが、受験を予定または検討している高校の過去問を使用します。自分で解き、間違えた問題については解説を確認して理解しましょう。過去何年分やるべきかは残された期間、受験予定の高校数、他教科との兼ね合いなどあるので一概には言えませんが、志望順位の高い高校ほど多くの年次を行ってください。
英語と数学は2~3回解くことをお勧めしましたが、国語の場合は1回ずつでよいと思います。その代わり、漢字や文法系の問題はその1回で覚えること、読解問題も正しく解答を理解することが必要です。
模試についても、受けたら解答と解説を確認し、間違えた問題については正しく理解しましょう。