勉強が普通な子向けの国語学習プランです。当サイトでは、国語の学習開始は早くても中1としました。小学生の間でも国語力強化はできますが、英語および数学に取り組んでいることもあり、国語は中学生に入ってからとしています。
本プランの前提は次の通りです。
- 国語の学習は、主に読解力の強化を行う。漢字・語彙や文法などは、学校の授業を通してきちんと学習してください。
国語はセンスで解くものではありません。きちんと論理的に解くものです。そのスキルを中学生の間に身につけると、高校受験や大学受験だけでなく、その後の一生を通して価値のあるものとなります。
① ぐーんっとやさしく 中学国語
国語学習の最初は、「ぐーんっとやさしく 中学国語」を使用します。この教材を使用する目的は、国語の文章を読み、設問に解答することに慣れることです。②の出口式の教材に入る前の予行練習の位置づけです。小学生の学習で十分に力がついているかもしれませんが、ウォーミングアップのつもりで取り組んでください。
本教材のうち、「3章 小説・随筆」、「4章 説明文・論説文」に取り組みましょう。これら以外に、「漢字・語句」、「文法」、「詩・短歌・俳句」、「古文・漢文」があります。「漢字・語句」、「文法」、「詩・短歌・俳句」については学校の授業をしっかり受けて力を養いましょう。「古文・漢文」もまずは学校の授業を受けましょう(学校の授業を受ける前に本教材に取り組んでもあまり効果がないと思います)。また、「古文・漢文」については出口式で学ぶことができますので、そちらで十分に学習できます。
中1であり、教材もそんなに難しいものではないので、基本的にお子さんひとりで取り組む形でよいと思います。ただし、慣れるまではきちんと取り組めているかの確認は、親がサポートしてあげるとよいと思います。
この教材は半年程度、中1の9月くらいまでに終わらせるとよいでしょう。3章と4章は合計で大問が16個ですので、1週1問でも4か月程度で終わります。余裕をもって進められると思います。
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② 出口式中学国語 新レベル別問題集0 スタートアップ編
学習プランを見て分かる通り、この後中2の終わりまで出口式の教材を使用して読解力を養います。著者の出口汪先生は大学受験向けの現代文講師として非常に有名な方です。現代文を「論理的に解く」ということを教えてくれます。
本教材は「出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズの最初のものです。
構成は、「はじめに」と「序章」が冒頭にあり、その後に問題が8つあります。
「はじめに」と「序章」は3回くらい読みましょう。国語という教科への取り組み方について、著者の考えが書いてあり、非常に参考になります。1回30分程度集中すれば読めるボリュームなので、是非何回も読んでください。
その後、問題を自力で解き、解説を確認し解き方・考え方を学びましょう。
「国語の問題は同じものを繰り返し解くのではなくて、初見の問題を多く解いて、その時に出口式で学んだ解き方を使って解くことが大切である」という旨を著者が発言されている動画を拝見したことがありますが、初見の問題は中3以降に実施することとして、本教材は最低2回転させるべきだと思います。そうしないと、解き方が身につかないと思います。
そうだとしても、問題数は8ですので半年あれば十分余裕をもって2回転することができると思います(英語や数学の学習や、学校の学習もあるため、このくらいのペースにしています)。もし、本シリーズの教材をどんどん進めたい場合は、半年とまたずに③に入ってもよいかと思います。
なお、本シリーズには古典の問題も収録されています。古典についても、論理的に解くということを学びます。
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③ 出口式中学国語 新レベル別問題集1 基礎編
④ 出口式中学国語 新レベル別問題集2 標準編
②終了後、引き続き「出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズを使用します。「高校受験向け」のシリーズは「上級編」まででありますが、本プランでは「上級編」手前の「基礎編」と「標準編」を中3に入る前までに終わらせるスケジュールとしています。
③「基礎編」、④「標準編」それぞれ11問掲載されています。それぞれ半年ずつとしていますので、余裕をもって2回転できると思います。
なお、本シリーズは「上級編」の上に「大学受験向け」がレベル0~レベル6の7冊あります。「標準編」を終わらせた後で、さらに強化したい場合は「上級編」および「大学受験向け」にチャレンジしてもよいでしょう。
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⑤ 高校入試対策 要点&問題集 合格へのスタートライン 国語
⑥の「過去問および模試」の前に、高校受験対策に入るにあたっての基礎力向上を図ります。本教材の構成は、「文法」、「読解」、「古典」となっています。
なるべく一通り解くべきですが、「読解」、「古典」は必ず解きましょう。
「文法」は、文章問題とは別枠で少しずつ進めれば終わると思います。
時期的な目安としては、中3の夏休み前までに終わらせるとよいと思います。
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⑥ 過去問および模試
本プランでは主に読解力を養ってきました。最後に、高校受験向けの総仕上げとして過去問と模試を活用した学習を行います。
まずは過去問ですが、受験を予定または検討している高校の過去問を使用します。自分で解き、間違えた問題については解説を確認して理解しましょう。過去何年分やるべきかは残された期間、受験予定の高校数、他教科との兼ね合いなどあるので一概には言えませんが、志望順位の高い高校ほど多くの年次を行ってください。
英語と数学は2~3回解くことをお勧めしましたが、国語の場合は1回ずつでよいと思います。その代わり、漢字や文法系の問題はその1回で覚えること、読解問題も正しく解答を理解することが必要です。
模試についても、受けたら解答と解説を確認し、間違えた問題については正しく理解しましょう。