勉強が普通な子が中1から先取り学習を進めるプランです。前提となる考え方は次の通りです。
- 小学校算数の基本は理解している前提です(弱点がある場合は対策をしてください)。
- 中学数学については先取り学習を進め、中2までに一通りの中学範囲を終わらせます。中3のはじめは受験に向けて中学範囲の総おさらいを行い、夏休み頃から受験対策に入り、高校受験対策を有利に進めます。
① ニューコース参考書 中1数学 および ニューコース問題集 中1数学
中学数学の学習は「ニューコース参考書」と、その問題集である「ニューコース問題集」をセットで使用します。
「ニューコース参考書」は最初に「教科書の要点」として各単元の基本事項の説明があります。続いて例題があり、そして練習問題があります。
まずは「教科書の要点」をしっかり読み理解します。次に例題を確認しますが、これは学校で先生が板書して解き方を教えてくれるものと同等と捉えましょう。例題と解き方を確認し、それを理解します。その後、練習問題を解きます。
章の終わりには「定期テスト予想問題」がありますので、これも解きましょう。
「ニューコース参考書」だけでは練習問題量が少ないため、それを補うために「ニューコース問題集」を使用します。「ニューコース参考書」でひとつの単元を終わらせたら、それに対応する「ニューコース問題集」を解きます。
「ニューコース問題集」にも解説がありますが、これは参考書の方で学んでいるので特に読まなくてよいでしょう。「ニューコース問題集」にも「定期テスト予想問題」があるので、これはしっかり取り組みましょう。
実施時期としては、中1の12月くらいまでに終わらせられるとよいと思います。
本プランは中学生になったお子さんが対象なので、基本的にひとりでも進めることができるかと思います。しかし、学習習慣がついていないなどの理由から進みが悪い場合は、最初の数か月は、親御さんが慣れるまで横にいてあげたり、学習する時間帯を決めてあげたり、何かしら取り組めるようにサポートをしてあげてください。
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② ニューコース参考書 中2数学 および ニューコース問題集 中2数学
③ ニューコース参考書 中3数学 および ニューコース問題集 中3数学
①の中1範囲終了後、順に②の中2範囲、③の中3範囲に入ります。教材の使い方は①と同じです。
実施期間ですが、中2よりも中3の方が若干ボリュームが多く、また難易度もあがるので、中2を7か月、中3を8か月と考えていますが、ここは柔軟にスケジュール調整してください。中2の終わりまでに③が終わっていると、その後の受験対策に有利になります。
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④ 高校入試対策 要点&問題集 合格へのスタートライン 数学
⑤の「過去問 および 模試」に入る前に、中学範囲全般の底上げを行います。本教材は中学範囲全体の総まとめをしつつ、過去の高校入試の問題を掲載しているので、復習および実力の向上を図ることができます。
本教材には解説部分もありますが、まずは問題に取り掛かってよいでしょう。しかし、正答率の低い単元については解説を確認したり、「ニューコース参考書」を復習したりして、弱点を克服するようにしてください。
若干ボリュームがありますが、中3となり受験期に突入しているので、4か月程度で完了できるとよいでしょう。
⑤ 過去問および模試
本プランでは中学レベルの数学を着実に学習してきました。最後に、高校受験向けの総仕上げとして過去問と模試を活用した学習を行います。
まずは過去問ですが、受験を予定または検討している高校の過去問を使用します。自分で解き、間違えた問題については解説を確認して理解しましょう。過去何年分やるべきかは残された期間、受験予定の高校数、他教科との兼ね合いなどあるので一概には言えませんが、志望順位の高い高校ほど多くの年次を行ってください。何年分やるかよりもこちらの方が大事なのですが、1度のみ解くのではなくて、2~3回解くことをお勧めします。また、2回、3回解いても間違える問題については、そのような問題を集めたノートを作成してもよいかと思います。何度も間違える問題は弱点ですので、そのノートを繰り返し確認することで弱点克服につながります。
中3になると受験本番に向けて模試を受けると思います。模試の結果に一喜一憂するかと思いますが、模試を受けたら必ず復習をしてください。間違えた問題については、次に同じ問題が出たときに間違わないようにすることが大切です。また、過去問の箇所でも書きましたが、再び間違えそうな問題(自信のない問題)についてはノートを作成し、繰り返し復習するというアプローチもよいかと思います。