英語と数学の先取り学習について

当サイトで提案している学習プランでは、早めに学習を始めた場合は英語と数学の先取り学習を行い、中学生のうちに高校生の内容まで踏み込んでいます。これには理由があります。それは、中学生で学習するボリュームと比較して、高校生で学習するボリュームが格段に増えるからです。

このことを私に教えてくれたのは、和田秀樹さんの「公立・私立中堅校から東大に入る本」という書籍になります。著者の和田秀樹さんは灘中に入学、その後灘高校から東大医学部に進学され、現在の主な職業は精神科医をされていますが、多数の著書のある方です。医学的な著書ももちろん多数あるのですが、受験に関する著書も多数あります。実は私も大学受験をする頃に和田先生の著書を読んだことがあり、そのせいもあって、お名前は随分前から存じあげていました。
我が子の学習の進め方を考えようと思った時に書籍やインターネットの情報を色々と調べたのですが、その際に和田先生の著書をいくつか拝読し、とても参考になりました。「公立・私立中堅校から東大に入る本」はその中の一冊になります。

「公立・私立中堅校から東大に入る本」には次の記述があります。

先生は、中学に入学したばかりの私たちに向かって、こう言いました。
「中学3年間で身につける英単語は1000語だけど、大学受験に必要とされる英単語の数は6000語とされている。要するに中学は義務教育だから、カリキュラムがものすごくやさしくできているわけだ」
先生は、そのあとこう続けました。
「馬鹿正直に、中学3年間で1000語の英単語を覚えていたら、高校になってから3年間で5000語を覚えなくてはならなくなる。これでは非常にバランスが悪いでしょ?だから、中1から高3までの6年間で1年あたり1000語を覚えていこう」

さらに、数学については次の記述があります。

次に、数学の授業が始まると、先生がやはり似たようなことを言います。
「君らみたいに灘中の試験をパスした人間にしてみたら、中学校の数学なんて、居眠りしながらでもできるでしょ。ところが高校になったら、さすがに教科書は難しくなるよ。僕は数Ⅰから数Ⅲまでを高校の3年間でやるのは無理だと思っている。だから、4年かけて高校の教科書を学ぶことにしよう」
先生が言うには、つまり中学校の教科書は中1の時点ですべて終わらせ、中2、中3、高1、高2の4年間で高校の数学をじっくり学ぶ、というわけです。

これらの記述を読んだ時に、ふと思いました。私は公立中学に行き、塾に通っていましたが、数学は比較的できる方でした。そして、塾の数学は学校の進み具合よりも先取りしてはいましたが、正直塾の進み具合が早いとは思っていませんでしたし、塾は無駄に大量の計算をやらせるなという感覚がありました。そんな、中学時代は数学ができる方だったので、高校に入っても普通に授業を受けていればできるだろうと思っていたら、高1時点で数学がついていけなくなり、結果理系をあきらめざるを得ない形で文系を選んだという、こういう人間が多数いるんだろうなといううちの一人になってしまいました(高校に入ってから、学習をさぼってしまったという原因もあると思います)。

私の経験は若干どうでもいいのですが、確かに高校生が学習する分量は、中学とは比較にならないんだろうなということが、何となく腑に落ちました。

このため、我が子の学習プランを考えるときに、英語、数学の先取りをやらせるべきだと思い立った次第です。
この書籍に出会えて本当に良かったと思います。実は、英語は何かしら学校以外のことをやらせようと考えていたのですが、数学については学校の授業でまずは学び、その後学校ではやらなそうな難しい問題集をやらせようと最初は考えていました。理由は、学校より先に学習してしまうと、学校の授業をまじめに受けなくなるのではないかという点を危惧したからです。ですが、この書籍を読んだおかげで、先取り学習の重要性に気づくことができました。
(我が子には、「先取りしているが、抜け落ちていることがあるかもしれないから、学校の授業もきちんと受けるように」と言うことで、学校の授業もきちんと受けるように促しはしています。)

この本は学習に関する和田先生のノウハウがたくさん書かれており、非常に参考になるものです。また、中学生からの先取り学習についても書かれており、対象読者に小学高学年~中学生の家庭も含まれると思います。タイトルに「東大」と書かれてはいますが、子どもの学習の進め方に興味のあるご家庭であれば、一読する価値はあるかと思います。

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公立・私立中堅校から東大に入る本

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