勉強が苦手な子向けの国語学習プランです。
勉強が苦手な子は、まずは学校の授業を真剣に受けてもらい、中2から家庭学習を開始するプランとしています。
本プランの前提は次の通りです。
- 国語の学習は、主に読解力の強化を行う。この学習のウォーミングアップとして、学校の授業を活用する。
- 漢字・語彙や文法などは、学校の授業を通してきちんと学習する。
国語はセンスで解くものではありません。きちんと論理的に解くものです。勉強が苦手だとしても、中学生のうちに取り組む場合とそうでない場合は、その後の一生に大きく差が生じます。中学生のうちにこのような取り組みを行うと、今後の受験だけでなく、その後の一生を通して価値のあるものを身につけることができます。
① 学校の授業
中1の一年間は学校の授業をベースに学習します。学校では文章読解、古典・漢文、文法、漢字などの語彙を学習すると思いますが、学校だけでなく家庭でも取り組みましょう。具体的には以下のような取り組みを行いましょう。
- 文章(現代の文章、古文、漢文)は家で音読を行う。このため、読み方が分からない漢字、古文・漢文については、学校で読み方をきちんとおさえましょう。学校で授業があった日は、帰宅後最低1回は音読するようにしましょう(もし音読が難しい場合は、黙読でもいいので必ず読むようにしましょう)。
- 文法は、小学生の時とは学習するレベルが変わってきます。学校の授業で習った内容は、その日のうちに自宅で復習する。
- 漢字などの語彙に関する学習がどのように課されるかは学校によって異なると思いますが、学校から指定された課題はきちんと対応する。
- 学校で受けた小テスト類は必ず復習する。
- 定期テストも必ず復習する(国語力をあげることを目的としています)。
学校からワーク類を配布されるかもしれませんが、それとは別に市販のワークを購入して学習するのもよいでしょう(これは状況を見て対応するかしないか決めてください)。購入する場合は、教科書の出版会社に準じた市販のワークがあると思いますので、確認のうえ購入してください。
この取り組みをやらなかった場合と、一年間やり切った場合の違いを想像してみてください。随分と学力に差が出ると思いませんか?
なお、中2、中3には記載していませんが、この取り組みを継続して行うことをお勧めします。
② 出口式中学国語 新レベル別問題集0 スタートアップ編
中2に入ったら、「出口式中学国語 新レベル別問題集0 スタートアップ編」を使用します。著者の出口汪先生は大学受験向けの現代文講師として非常に有名な方です。現代文を「論理的に解く」ということを教えてくれます。
本教材は「出口式中学国語 新レベル別問題集」シリーズの最初のものです。
構成は、「はじめに」と「序章」が冒頭にあり、その後に問題が8つあります。
「はじめに」と「序章」は3回くらい読みましょう。国語という教科への取り組み方について、著者の考えが書いてあり、非常に参考になります。1回30分程度集中すれば読めるボリュームなので、是非何回も読んでください。
その後、問題を自力で解き、解説を確認し解き方・考え方を学びましょう。
「国語の問題は同じものを繰り返し解くのではなくて、初見の問題を多く解いて、その時に出口式で学んだ解き方を使って解くことが大切である」という旨を著者が発言されている動画を拝見したことがありますが、初見の問題は④の「過去問および模試」でチャレンジすることとして、本教材は最低2回転させるべきだと思います。そうしないと、解き方が身につかないと思います。
本教材は中2の10~11月めどで終わらせられるとよいと思います。問題数が8ですので十分余裕をもって2回転することができると思います。
なお、本シリーズには古典の問題も収録されています。古典についても、論理的に解くということを学びます。
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③ 出口式中学国語 新レベル別問題集1 基礎編
②終了後、「出口式中学国語 新レベル別問題集1 基礎編」を使用します。本教材には11問掲載されています。中3の夏休みくらいまでに終わらせるスケジュールとしてますので、こちらも余裕をもって2回転できると思います。
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④ 過去問および模試
中3の夏ころから、高校受験向けの総仕上げとして過去問と模試を活用した学習を行います。
まずは過去問ですが、受験を予定または検討している高校の過去問を使用します。自分で解き、間違えた問題については解説を確認して理解しましょう。過去何年分やるべきかは残された期間、受験予定の高校数、他教科との兼ね合いなどあるので一概には言えませんが、志望順位の高い高校ほど多くの年次を行ってください。
出口式で学んだことをもとに、初見の問題にチャレンジしてください。また、可能であれば英語や数学と同様に国語も2~3回転しましょう。そうすることで国語力の定着を図ります。
模試についても、受けたら解答と解説を確認し、間違えた問題については正しく理解しましょう。