勉強が普通な子の数学学習プランです。ここでは小6の最初に小学校の復習、夏休み頃から中学数学の学習をスタートするプランとしています。中学数学をこの時期から開始している理由は、小6で学ぶ分数の計算方法を済ませてから中学生の数学に入るのが効率的だからです。小学生の範囲を先取りして、もっと早く中学生の数学に入ることもできると思いますが、当サイトでは早くて英語を小5からスタートしていますので、数学は小6からでもよいと考えました。
前提となる考え方は次の通りです。
- 小学生の算数のうち、小6の範囲は学校の授業でしっかり身につけてくださいい。小5以前の範囲は小6前半で復習します。
- 中学数学については先取り学習を進め、中2までに一通りの中学範囲を終わらせます。中3のはじめは受験に向けて中学範囲の総おさらいを行い、夏休み頃から受験対策に入り、高校受験対策を有利に進めます。
① 小学校の算数の総復習が7日間でできる本
中学数学に入る前に、本教材を使って小学算数の定着を図ります。小学算数のうち理解できていない単元がないかを確認し、あれば克服することが目的です。
本教材は書名の通り小学校の算数を復習するためのものです。構成は見開きの左ページに例題があり、右ページに問題があります。また、ひとつの固まりごとに見開き1ページのテストがあります。
推奨する使用方法は次の通りです。
- 右ページの問題を解きます。その際、親御さんが横にいる場で解くことをお勧めします。理由は、お子さんからすると若干強制的に取り組まざるを得なくなり、継続することができるからです。また、親御さんの立場としては、お子さんの算数の理解度をしっかり把握することができるからです。毎週●曜日に取り組もう!と、習慣化できるのがよいと思います。
- 本教材の問題には、何年生の問題かの記載があります(旗に学年が記載されている)。これの5年以下を解く対象とします(6年は学校の授業をしっかり受けさせましょう)。
- 丸つけは親御さんが行いましょう。理解できていない単元の有無を、親御さんが確認してください。
- 理解できていない単元については、例題を見て解き方を確認し、再度問題を解かせましょう。
なかには、複数の学年が混じっている問題もあり、6年生が混じっていることがあります。この場合、解けそうなら解いてください。
また、プラン上は記載していませんが、スキップした6年生分については6年の終わりに取り組むこともよいかと思います。より確実に小学算数を定着させることができます。
↓Amazonで確認するにはこちらをクリック
② ニューコース参考書 中1数学 および ニューコース問題集 中1数学
中学数学の学習は「ニューコース参考書」と、その問題集である「ニューコース問題集」をセットで使用します。
「ニューコース参考書」は最初に「教科書の要点」として各単元の基本事項の説明があります。続いて例題があり、そして練習問題があります。
まずは「教科書の要点」をしっかり読み理解します。次に例題を確認しますが、これは学校で先生が板書して解き方を教えてくれるものと同等と捉えましょう。例題と解き方を確認し、それを理解します。その後、練習問題を解きます。
章の終わりには「定期テスト予想問題」がありますので、これも解きましょう。
「ニューコース参考書」だけでは練習問題量が少ないため、それを補うために「ニューコース問題集」を使用します。「ニューコース参考書」でひとつの単元を終わらせたら、それに対応する「ニューコース問題集」を解きます。
「ニューコース問題集」にも解説がありますが、これは参考書の方で学んでいるので特に読まなくてよいでしょう。「ニューコース問題集」にも「定期テスト予想問題」があるので、これはしっかり取り組みましょう。
実施時期としては、小6の夏休み頃から開始し、中1の6月くらいまでに終わらせられるとよいと思います(中1範囲は学習の慣れの期間という意味も含めて若干長めに設定しています)。
本教材を学習するのに、親がどこまでサポートするかは、お子さんの様子を見て決めてください。ひとりで取り組むことが難しそうな場合は、慣れるまで横にいてあげたり、学習する時間帯を決めてあげたり、何かしら取り組めるようにサポートをしてあげるとよいと思います。
↓Amazonで確認するにはこちらをクリック
③ ニューコース参考書 中2数学 および ニューコース問題集 中2数学
④ ニューコース参考書 中3数学 および ニューコース問題集 中3数学
②の中1範囲終了後、順に③の中2範囲、④の中3範囲に入ります。教材の使い方は②と同じです。
実施期間ですが、中2よりも中3の方が若干ボリュームが多く、また難易度もあがるので、中2を9か月、中3を12か月としていますが、ここは柔軟にスケジュール調整してください。中2の終わりまでに④が終わっていると、その後の受験対策に有利になります。
↓Amazonで確認するにはこちらをクリック(中2範囲)
↓Amazonで確認するにはこちらをクリック(中3範囲)
⑤ 高校入試対策 要点&問題集 合格へのスタートライン 数学
⑥の「過去問 および 模試」に入る前に、中学範囲全般の底上げを行います。本教材は中学範囲全体の総まとめをしつつ、過去の高校入試の問題を掲載しているので、復習および実力の向上を図ることができます。
本教材には解説部分もありますが、まずは問題に取り掛かってよいでしょう。しかし、正答率の低い単元については解説を確認したり、「ニューコース参考書」を復習したりして、弱点を克服するようにしてください。
若干ボリュームがありますが、中3となり受験期に突入しているので、4か月程度で完了できるとよいでしょう。
⑥ 過去問および模試
本プランでは中学レベルの数学を着実に学習してきました。最後に、高校受験向けの総仕上げとして過去問と模試を活用した学習を行います。
まずは過去問ですが、受験を予定または検討している高校の過去問を使用します。自分で解き、間違えた問題については解説を確認して理解しましょう。過去何年分やるべきかは残された期間、受験予定の高校数、他教科との兼ね合いなどあるので一概には言えませんが、志望順位の高い高校ほど多くの年次を行ってください。何年分やるかよりもこちらの方が大事なのですが、1度のみ解くのではなくて、2~3回解くことをお勧めします。また、2回、3回解いても間違える問題については、そのような問題を集めたノートを作成してもよいかと思います。何度も間違える問題は弱点ですので、そのノートを繰り返し確認することで弱点克服につながります。
中3になると受験本番に向けて模試を受けると思います。模試の結果に一喜一憂するかと思いますが、模試を受けたら必ず復習をしてください。間違えた問題については、次に同じ問題が出たときに間違わないようにすることが大切です。また、過去問の箇所でも書きましたが、再び間違えそうな問題(自信のない問題)についてはノートを作成し、繰り返し復習するというアプローチもよいかと思います。